Sunday, August 5, 2012

Art therapy in France

アートセラピー・フランスにて「言葉の壁」
  
フランスでセッションを始めたのが引っ越して3ヶ月後、ようやくこちらの生活が落ち着いて来た頃。
息子へのセラピーをきっかけにアートセラピーの必要性を強く感じ、フランス人をクライアントにセッションを始めて行こうと思い立ちました。
しかし、不安なのはやはり言葉の壁、、。
セラピーで用する言葉は凄く繊細で、心の内側に敏感に響いてしまうので、日本語でもニュアンスや表現に寄っては違う捉え方をされないよう、とても慎重になります。
始めたいのは山々、でもフランス語力を考えると、、なかなか自信がわかない。

でも、悩んでいても始まらない!やってみて、何処でどう自分が詰まるかを知らなければ前に進めないと、自分に喝を入れ、取りあえずモニターとして知り合いに体験をしてもらう事から始めました。
(と、偉そうに言いましたが、「どうしよう、、」と不安な私の背中を押してくれたのは主人でした、感謝)

フランス初のセッションは忘れもしない!
重要ワードをフランス語に変換し、まず頭にインプットし、前日には相当発音の練習をして、、正直知り合いとは言えドキドキでした。
喋る事に恥ずかしさは無いのですが、発音の悪さなどで間違って聞き取られては大変だと言う気持ちが強く、練習すればする程、自信が無くなったのを覚えています(笑)

でも、実際はスムーズにそしてリラックスしたセッションを終える事が出来、ほっと一安心でした。セッションしてる私が逆にセッションされてるかの如く、終わった後は達成感でかなり爽快でした。

ただ、知り合いだから私のつたないフランス語を理解しようと努めてくれていた事を考えると、まだまだ正規のセッションはフランスでは難しいと落ち込みました。なんとも言いたい事の半分も表現出来ないフラストレーションも膨らみ、爽快だった気分が日を追う毎に、色々言いたかったのに言えなかった事を思い返して情けなさに変わって行きました。

でも、この初回が無ければ次へ繋がらなかったし、フランス語の壁を壊そうと努力もしなかったと思います。

その後、フランス語のアートセラピー用語辞典を自分で作成し、何度かモニターをお願いしながら経験を積めるようになって行きました。

なんでも最初の一歩って難しいです。その一歩をいつ、どう踏み出せるかが大事 。
でも、一歩踏み出してしまえば、後は踏み外したりしながらでも、なんとか前に進めています。
「勇気」という言葉ですね、きっと。

Friday, August 3, 2012

Art therapy in France2

アートセラピー・フランスにて「息子」 

 フランスに引っ越して来て早くも1年半。あっという間に時は過ぎてしまったけれど、来た当初は久しぶりの異国生活でバタバタ落ち着かず、精神的にもストレスが溜まってたと思います。色んな心の葛藤があり、アートセラピーが必要だったのは一番自分自身だったのでは?、、と、今振り返ればそんな時期が2、3ヶ月ありました。
でも、その生活の変化によるストレスを如実に受けてしまったのは中学生の息子でした。

今までアトピーとは無縁の息子が典型的なアトピー性皮膚炎の辛さを味わうようになり、心配な日々が続きました。
息子はもともとストレスや愚痴を表現するタイプではなく、溜め込むタイプなので、ちゃんと気付いてやれなかったのです。フランス生活に対してもあまり文句を言った事が無かったのですが、やっぱり心がHELPを訴えていたのです。

そんな時の親は情けなく、無力で、ただ食事や健康を気遣う事しか出来ませんでしたが、ある時、友達に相談していたら「なぜ息子にアートセラピーをしないの?」と勧められ、ハッと目が覚めたようにその事に気付かされました。
自分自身も必要な程だったのに、その事すら思いつかない程心に余裕がなかったのかも知れません。

そして息子と一緒にアートセッションをし、色んな心の変化を掴む事が出来きました。
セラピーを通し、実は単にフランスの生活に馴染めない事だけでなく、もっと奥深いストレスの根源にも辿り着けたのです。
引っ越す直前に大事に飼っていた鳥を亡くしていたのですが、バダバタと引っ越しが忙しく、その悲しみを克服する間もなくこちらに来ていたのです。

息子にとっては初めて身近な「大事にしていた物(人)との別れ」であったのに、私達はその悲しみを忙しさにかまけてちゃんと受け止めてあげていなかったのです。その事が心の中に深く残っており、それが知らず知らずに彼に大きな不安をも与えていたのでした。
それから約半年後、何度かセッションを行いながら、徐々にアトピーも無くなり、フランスの生活も、今では逆に楽しめるようになってきました。

近過ぎる関係性の中では難しいけれど、大事な心の繋がりが蔑ろになっては行けないと気付かされる大事な経験でした。

Monday, September 19, 2011

Heart Striking Words

心に響いた言葉たち
〜アートセラピーを通して、自分自身も色んな言葉に助けられてきました〜
 
過去は変えられないけど、過去の意味は無限に変えられる。
だから、どんな過去も必要な自分の一部として受け入れて行ける。

他人と自分を比べて優劣を感じることに何の意味もない。
まず、自分自身の中で優劣を考える事の方が大切。

生きる事は一生トレーニング場で訓練してるようなもの。
どこで手を抜くか、どこで本気出すか、、。
だって長いトラックをずっと走り続けてはいられないから。

全てのものは失ってから初めてその存在の意味がわかる。
なぜ、あなたの元に存在して居たのか、その存在の深さも、、。

今の人格形成は過去のいろんな経験のすり込みや、
思い込みの影響で、いつのまにか身に染み付いてしまって
出来あがっただけの形。
あなたが自分の意思で作ったものじゃない。
あなたを取り巻く外的環境が作り上げた形。

だから、経験や思い込みを変えて行けば、あなたの人格形成は
今から無限に変わって行く。

人生は舞台と同じ。人生と言う名の舞台で長い劇が繰り
広げられ、皆それぞれの役割を演じている。
劇が終わればー舞台は消える。
そして無になる。
もし嫌な事をする人が居たとしたら、その人はあなたの舞台で
それが必要だからただその役を演じているだけ。

どんな状況でもそれを選んだのは自分。
全ての選択は自分自身が選んだこと。
もし、不幸だと感じるなら、その状況も選ばれたの
ではなく、まさに自分が選んだものなのです。
だからこそ、自分が状況は変えられる。
また違う選択を自分ですれば良いだけだから。


過去も未来も存在しない。
私達が居るのは「今」だけ。
「今」しか存在しない。
だから「今」の自分を見つめ、「今」ここに居る自分を大切にする。


自分の中に暴力があるうちは、いくら平和や愛を語っても
そこに真実はない。

完璧さを求めすぎる自分に。
少し、考えてみて。
何も誰もそんな事強要していない。

あなたは1人じゃない。
色んな人に支えられて生きている。

あなた自身も1人じゃない。
自分の中に色んな人格がある。
その色んな人格に支えられ、バランスを取りながら
あなたは存在する事が出来る。

だからあなたはあなたの色んな部分が全部必要なのです。

Sunday, September 18, 2011

Program

1:個人セッション
  
他人に気兼ねする事なく、自分の奥深い内面まで向き合って行けます。
アナライズワークでまず、本人の状態を探り、その方に合った
プログラムを設定し、イニシャルワーク(序章)から徐々に改善に向けて
進めて行きます。
(不定期でも、定期的でも、必要だと感じた時でも、継続の仕方も様々です)

1度だけのセッションでも、もちろん効果はあります。
自分と素直な気持ちで向き合って見る「きっかけ」になります。

「分かっていたけれど見ないようにしていた事」
「自分にこんな一面があったんだ」など、ちょっとした気付きがきっかけになり
明日からの自分を元気にしたり、進みたい方向性のヒントが見つかったり、
モヤモヤが消えたりと、人によって感じ方は様々です。

2:グループセッション
 (通常アトリエワーク=2〜5名くらい)


みんなで楽しくワークしながら、自然と心を解放させて行きます。

   グループセッションでのメリットは同じテーマなのに現れてくるものが、人それぞれ。
観点によって物事の捉え方や解釈の違いがあること、自分は自分、他の人と自分など、
それぞれが表現する事を共有しながら各自が「個」の気付きを感じる事が出来ます。
   
(出張ワーク=ご要望に合わせ現場に出向きます。
学校や施設等、その際の多人数でも対応出来ます)


3:カップルセッション

お互いに一緒に居るのに相手の心が見えていなかったり、知っているようで
知らない相手の事など、二人の関係性を再確認して行くワークです。

占いのような相性を見るものではなく、二人で歩く道を一緒に見つめて行く為の
ワークであり、相手を受け入れる事や、お互いの立ち居地、感情の絡み方などを
改めて見つめ直し、相手を深く理解して行く手がかりになります。

4:親子セッション


親と子供が一緒になって共同ワークをして行きます。
1家族だけでも、何家族かのグループ親子セッションも出来ます。

子供の心の動きを把握しながら、親と子の信頼関係を更に深めて行くワークです。

また、一緒に表現する事だけでも親と子の気持ちが無意識の繋がりを持ち、
言葉のいらない絆を深めて行きます。
親も子供と一緒に童心に帰り、感情をぶつけたり、楽しく表現することで、
忘れかけてた子供心に気付き、子供の目線に立って理解することが出来るのです。

そして、自然と子供の心を受け入れやすくなってきます。


5:子供グループセッション
 (通常アトリエワーク=幼稚園児、小学生まで中学生は大人ワーク:2〜5名くらい)


子供達に色んなテーマを与え、自由に表現してもらいます。
このワークでは子供達には絵を描いてもらったり、物作りをしてもらいながら、
表現する事を楽しんでもらうだけで、子供へのフィードバックはありません。
ワークの後、その都度必要だと思われる場合に親御さんにフィードバックして行きます。

このワークでの一番の目的は心の解放です。

子供は無意識に口に出せない事を溜め込んでしまう傾向があり、何がそうさせているか
さえ子供自身は気づかない事が多いのです。
無意識のストレスは溜め込みすぎると、様々な病気を引き起こしたり、精神障害を
起こしてしまいます。
だから、閉じ込めてしまう前にを「表現する事」で内にある物を発散させるのが
このワークの大事な目的です。

言葉で表現出来なくても、絵を描いたり、創造したり、何か表現出来る場を与えて
あげるだけでも、心の負担は軽減出来ます。
大きな問題を抱えていなくても、小さい事が積み重なって知らず知らず
習慣性ストレスになる場合も多いのです。
そして、親はなかなかそれに気づかないのです。

だから、常に「表現する」という習慣を与えて上げるだけで、子供は自分自身で気持ちを
発散させる手段を自然と身につけて行く事が出来ます。

子供の絵は正直です。無意識のメッセージなのです。
大切に心の声を聞いてあげましょう。

(出張ワーク=ご要望に合わせ現場に出向きます。
学校や施設等、その際の多人数でも対応出来ます)

Message

自分が嫌になった時、
必死で駄目な自分を責めたり、、誰かのせいにしたり、、
でも、そんな事をしても、心は本当の解放を与えてくれません。

だから、自分を変えたいとか、何かを変えようとか、、、
心はいつも何かを求めてばかり。

でも、そんな事する必要はないのです。
どんな自分も、今の自分として存在する為の大事な一部分なのです。

大切なのは、どんな自分もちゃんと受け入れてあげること。

自分が自分らしく居る事の方が難しい。
ありのままの自分を受け入れることが出来るようになったら、
とても気持ちが楽になるでしょう。

Thursday, September 8, 2011

Introduction

表現する事であなた自身の内なる想いや
気付きを感じてみませんか?
 自由に表現出来る、自由な心を取り戻し、心を癒していくことがアートワークセラピー技法です。

アートワークは、あなたの自由な心の声が画面に表れてきます。
あなた自身が描いた絵の声を聞き、絵からメッセージを受け取るのです。
そこに本来のあなたらしさを引き出す大切なヒントが隠されている事に気づくのです。
誰かからのメッセージでもない、あなた自身が、あなたへのメッセージを与えるのです。
それは一番強く心に響いて来るものです、なぜなら、あなた自身の心の声だから。

溜め込んでしまったモヤモヤから解放されたり、
無意識の自分に出会えたり、
不必要に背負ってしまったものを捨てる勇気を見いだせたり、、、etc

新たな気持ちで今の自分を見つめ直す事が出来ます。

アートワークセッションは意識レベルの自分と無意識に欲している
本来の自分との大切なコミュニケーションツールなのです。
表現しながら、内在する五感に触れ、
「本当はどうしたいか、」
「本当はどう在りたいのか、、」
そう自分に問いかけながら、自由な心のあり方に気付き、
自分自身でその答えを見つけて行きましょう。